住まいを新築する時、住まいの中で、一番日当たりや風通しがよい南側にLDKを間取りすることが多いのですが、必ずしも、思った通りの環境を得ることができるとは限りません。広さにしても、敷地面積が狭いと、どうしても、思った通りの広さを確保することができません。そこで、最近は、アウトリビングとして、ウッドデッキを作るようになりました。アウトリビングは野外にありますが、屋内のリビングとウッドデッキの高さを揃えることで、リビングが広くなったように感じられます。

私の友人が住まいを新築した時、リビングの奥行きがあまりとれなかったので、リビングの前に、同じ高さで、ウッドデッキを設置しました。このウッドデッキの周りには、視界を妨げないように、腰の高さで、同じ木質のフェンスを巡らせました。リビングを広く見せる効果があるウッドデッキですが、同居する母親は、ここで、季節の草花を育てるのが趣味です。母親は元気ですが、中腰状態や腰を曲げた状態のままで、草花の手入れをしたり、植え替えたりするのは、かなりの負担です。そこで、プランターをフェンスに掛けるようにしたり、台に置いたりして、工夫しました。

ところが、母親が脳梗塞を発症しました。幸い、一命を取りとめましたが、左半身に麻痺が残りました。リハビリの末に、手摺と杖を使って、歩くことができるようになりましたので、今まで通り、草花の世話をすることもできそうでした。ただ、問題は、リビングとアウトリビングの間の掃き出し窓のサッシでした。少し段差があります。わずかな段差なのですが、脳梗塞で体が不自由になった母親には、危険な段差になってしまいました。

せっかく、住まいの中の段差を解消し、動線なども考えたのですが、アウトリビングへ出る所まで、気が回りませんでした。もう少し、よく考えて、リビングとアウトリビングの間の段差をなくせば良かったと思いました。