リビングにも、キッチンにも、各部屋の収納の中にも、物があふれています。物が増えすぎると、行動は鈍くなり、物事の優先順位が曖昧になり、何から手をつけて良いかわからなくなります。物を減らす方法を考えましょう。

物を残す物と出て行ってもらうものに分けます。残す物は、今実際に使っていて、無くなったら不便な物、とても好きで、無くなったら寂しい思いをするものです。
今使っていないが、また使うかもしれない、好きだけど、持っていることを忘れていた、という物は、出て行ってもらう物です。

出て行ってもらう物のうち、明らかに売れないもの、もらい手のないものは捨てます。リサイクルされるように、地域のルールに従って、きちんと分別しましょう。

値段のつきそうなものは、売ることを検討しましょう。本やCD、趣味のグッズは専門の中古業者に、家具・家電はリサイクルショップに、ブランド物のバッグや服は古着屋か、またはネットオークションで売れば、より高値がつくかもしれません。フリーマーケットは、あまり儲けを期待しない方がいいでしょう。
喜んで使ってくれる人がいたらあげますが、押し付けにならないように注意しましょう。

受け入れている団体に寄付します。相手が本当に必要としている物だけを贈り、送料などを負担して、不要な物を有効に使ってくれることへの感謝を表しましょう。

処分する作業は終わりがなく、生きている限り続きますが、作業を続けていると次第に処分する物は減り、家の中には必要な物、大好きな物だけが残るようになって、居心地いい、片づいた空間になるでしょう。

室内で犬を飼っている家庭は多いです。私の友人にも数人います。その友人の一人がペットと暮らす家を最近完成させました。その住宅には人と犬が共に共存しやすい家となるようにしっかりと配慮されていました。人と犬が互いに窮屈さを感じることのないようにしなければなりません。

犬が自由にのびのびと動き回れるよう、壁や柱の少ないオープンな空間を作っていました。犬の動きやすさが高められるだけでなく、家族が顔を合わせてコミュニケーションが取りやすく、明るさや風通しの良さを得られるため広さや開放感さえ感じられるのです。リビングの一角の階段下のデッドスペースを利用してペットの居場所を設けていました。ペットにとっても自分の居場所があることで落ち着けますし、リビングの一角にそれを設けることで、来客時や食事の時には犬に寂しい思いをさせることなく手軽に仕切ることができるのです。

上部にはペットの餌や散歩する時の用品を収納できるスペースがしっかりと設けられていました。階段下というデッドスペースを上手に活用しているので空間に凹凸が生まれずスッキリとした空間が広がっているのです。犬と暮らす上で欠かせないのが、汚れはもちろん臭いやノミを防ぐためのシャンプーです。少しでもシャンプーを楽に、快適に行えるようにペット対応洗面台が設けられていました。

小型犬対応のようですが、シンクには専用のマットが敷かれ犬の足が滑りにくくなっており、腰をかがめずに楽な姿勢でシャンプーできることで体に負担もかかりにくいのです。洗面室の壁には耐水性があって水拭きしやすい水廻りパネルを設けてお掃除が手軽に行える環境が整っていたのです。人とペットが互いに快適な暮らしを送れる配慮が大事なのですね。

我が家には家族の衣類を一か所で管理できるファミリークローゼットを設けました。子ども達がまだ小さく、自分で服を管理できない点と子どもは汗をよくかいたり、服を汚したりすることが多いため着替える回数も多い点を配慮して、生活の中心である一階にこのファミリークローゼットを設けたのです。

このファミリークローゼットは洗面室に隣接して設置し、クローゼットと洗面室は行き来ができるように動線を確保しました。洗面室は脱衣室としても利用するため下着やパジャマなどが洗面室の隣にあると入浴の事前準備も楽ですし、洗面室ではお化粧やヘアセットなど身支度を行うため、衣類まで着替えることでトータルコーディネートしやすくなるのです。

洗面室は着替える機会が多いためここの隣に衣類を管理することで家族みんなが着替えやすく、また子ども達も自分で服を取り出し、着替えを行い、洗濯物を洗濯機へ入れるという習慣が自然と身に付いてきています。収納力はもちろんのことながらこのように動線にも配慮することで便利で使いやすいクローゼットとなるのです。

このファミリークローゼットはかける収納を多くしました。子ども達が自分で取り出せるようにハンガーバーを上下二段に分けて設置している部分もあります。下段は子ども達の上着を整理しています。掛ける収納を増やしたことで洗濯物をたたむという手間を省くことができます。それだけでなく衣類にシワが入らずに整理することができますし、どこにどの服があるかが一目瞭然なのです。

掛ける収納と引き出し収納を上手に取り入れたことでデッドスペースが生まれず、衣類を効率よく収納できています。ファミリークローゼットを設けたことで衣類の管理がしやすく、家事の効率も高まりました。

寝る時間を除いて一番長く過ごす場所がリビングです。家族が集まるのはもちろん、家に遊びに来たお客様をお通しする場所でもあるだけに、より居心地のいい空間にしたいと誰もが思うことでしょう。家族団らんの場となるリビングを、二階に設けることでより明るく、開放感たっぷりの空間にすることができます。

二階リビングの最大のメリットは、日当たりが良くなることです。狭小住宅で一階の日当たりが悪い場合、リビングを二階に設けることも多いです。日当たりが良くなることで明るさや開放感を確保でき、リビングの快適性に繋がるのです。また、リビングからの眺めが良くなります。一階だと隣の家しか見えませんが、二階では空が広く見えたり、遠くの景色まで目が行き届きやすく眺めの良さを実感できることでしょう。

そして、プライバシー性の高いリビングにもなるのです。リビングが一階にある場合、窓を開けたら隣の家の窓がすぐ側にあるため窓を開けにくいこともありますし、通行人の視線が気になりカーテンを閉めっぱなしにしているという家庭も多いです。しかし、二階リビングだと通行人の視線はしっかりとカットできますし、窓の位置もお隣に合わないように意識しておくことで、周りの視線を気にすることなく、カーテンを開けっぱなしにしやすくなるのです。

開放感が得られるだけでなく、プライベートが空間を得られるのです。しかし、一つ気になるのが老後です。買い物からの帰宅時荷物を抱えて二階へ上がらなければなりません。外出や帰宅時には必ず階段の上り下りがあるため高齢になった時は体に負担がかかってしまいます。二階にリビングを設ける場合は、この対策をしっかりと行う必要があるでしょう。

二階建てや三階建て住宅を建てると階段の存在が欠かせません。階段を設けることで、階段の下にはデッドスペースが生まれます。このデッドスペースをどのように活用させるかは家造りにおいて重要なことの一つでもあります。今までは階段下というと収納スペースが設けられることが多かったです。

しかし、階段の形状や扉を設ける位置によっては、奥行があり、奥にいくほど天井が低くなっていたりとあまり使い勝手のよくない収納スペースとなってしまう場合があります。階段をどこに設けるか、どのような階段の種類かによって階段下の活用法もそれに適した活用法を取り入れるといいのです。最近では、リビング内にストレート階段を設ける家庭が多いです。この階段下に収納スペースを設ける場合は、今までのような隠す収納ではなく、オープン棚を設けて見せる収納を取り入れる人も多いのです。リビングという空間であるだけに収納機能とインテリア性を兼ね備えているのです。

他の活用法としては、居住スペースの一部としてペットスペースを設けたり、カウンターを設けてスタディコーナーやパソコンスペースとして利用させる家庭も多いです。階段下をオープンに活用するのもいいと思います。我が家は、廻り階段の下にトイレを配置しました。便器を設置している部分の一部の天井が通常の天井の高さに比べると低く、階段下ということで特殊な形状をしているのですが、トイレに狭い印象を一切与えることもありませんし、用を足すにも全く問題ありません。また階段の上り初めから途中までの階段下はトイレ収納として十分すぎる広さを確保できています。階段下を余すとこなく活用できていることで住まい全体の満足度も高まっています。

住宅への不満の常に上位を占めるのが収納です。家造りで収納を重視する人は多く、適材適所に必要な物がきちんと収納できるスペースを確保することが大事ですし、収納している物を把握しやすく、また出し入れのしやすさというのも重要です。我が家はこれらのことに加えて動線にも注目しました。

例えば、キッチンと洗面室の間にウォークスルー収納を設けました。通路を挟んで片側のオープン棚は、キッチンパントリーとして食材やキッチン雑貨を整理しています。そしてもう片側は、洗面クローゼットとしてタオル類や家族の下着やパジャマを収納しています。ここにウォークスルー収納を設けたのは、家事を行う上でキッチンと洗面室は何回も行き来を行います。その動線上に収納スペースを設けることで、その先で必要な物をサッと取り出し使用することができます。

キッチンで調理をしている間に、家族が入浴していれば下着やパジャマの準備をしなければなりません。これらを取り出し、洗面室を置けばスムーズな動線で必要な物が取り出せ、準備も円滑に進みます。キッチンに戻る際には、調理で必要な食材などを取り、キッチンへ戻ることもでき無駄な動きを省きながら効率良く家事を行えるのです。

私の友人宅も動線に配慮した収納スペースを設けていました。友人宅は、玄関と洗面室を繋ぐ形でウォークスルークローゼットを設けていました。帰宅して、手洗いをしに行くまでの動線上にクローゼットがあることで、着ている上着をしまい、身軽な状態でその先の洗面室で手洗いが行えます。後はゆっくりリビングでくつろぐことができるのでスムーズな動線が確保できるだけでなく、リビングにいつまでも上着が散らかる状態を避けられるのです。収納を設ける際には動線にも配慮しましょう。

家造りと言うと建物自体にばかり目がいきがちです。しかし、家の外側の外構工事まで行って初めて家造りというのです。どんなに立派な建物が完成しても、その周りの外構工事がきちんと施されていないと住宅の完成度は一気に下がってしまうのです。家造りは外構工事までという考えを持ち、予算配分も十分に行っておきましょう。外構工事分も建物に充てて外構工事の予算が全くなくなったという友人さえいました。

外構工事の中でも特に玄関周りは、門扉、ポスト、表札、インターホンなど機能が詰まった場所です。使いやすさ、安全に配慮して素敵な門周りにしたいものです。例えば、ポスト。雨に濡れることなく郵便物を取りに行けると便利です。また取り出しやすい高さに設置されてあるかも確認しましょう。門の幅は、荷物が大きかったり自転車と一緒でもスムーズに通れる幅があるとスムーズさが増します。車の駐車スペースだけでなく、家族の台数分の自転車置き場までしっかり確保しておきましょう。

インターホンはしっかり来客者が写るかどうかも確認しておくといいでしょう。もちろんデザイン性も重要です。建物とのバランスに配慮しましょう。色調や素材が建物の外装と合わせることで住宅全体にまとまりが生まれますし、統一感が高まります。建物とのバランスだけでなく、街並みとのバランスにも配慮しましょう。ご近所の雰囲気と馴染むことで、目立ちすぎたりすることなく違和感を感じさせないのです。外構工事までしっかりと行い、素敵な住まいを完成させましょう。

家造りはまず、土地を探すことから始まります。自分に合った土地を探すためには、事前に家を建てる目的をしっかりと整理しておくことを忘れないようにしておきましょう。永住するための家をつくるのか、いずれは住み替えるつもりでいるのかで選ぶ土地も変わってくるでしょう。そして新しい家で暮らしの中心となるのは何なのかということも明確にしておきたいものです。

まずは土地のプロである不動産屋へ行き、土地の情報をより多く得るようにしましょう。自分が理想とする家を建てるにはどれくらいの土地の広さが必要なのか、土地の相場はいくらなのかということが見えてくるだけでも土地選びはしやすくなります。土地の情報を得ると同時に、土地に求める条件に優先順位をつけておくのです。通勤や通学を重視する人もいれば、病院や銀行が近い方がいいという人もいます。交通の便を重視する人もいれば、閑静で治安のいい場所を求める人もいます。日々の暮らしに欠かせないスーパーや大型ショッピングモールがあると便利ですし、自然に溢れて、子どもをのびのびと育てられる環境を望む人もいます。

人によってこれらの条件は大きく変わってくるだけに、この優先順位を明確にしておくことで土地選びがしやすくなるのです。全ての条件を満たす土地など見つかるわけがありません。そうして探していく中で気になる土地が見つかれば、下見をしっかり行いましょう。曜日や時間帯を変えて幾度が下見をしてあらゆる角度から土地を見てみるのです。近隣住民の雰囲気まで感じ取ることができると安心できます。まずはいい土地と出会い、最高の住まいを完成させたいものです。

間取りを決める際には動線が非常に重要です。この動線には、生活動線と家事動線があります。どちらの動線にも配慮しながら間取りを決めるようにしましょう。我が家には動線にこだわったところが2ヶ所あります。まずは和室です。リビングの延長線上に設けた和室は、普段は建具で仕切らず、リビングの延長として和室を多目的に使用することができます。いざという時は、建具で仕切れば宿泊ルームとして活用できますし、子どもが昼寝をした際も便利です。

しかし時に、リビングを見られたくないお客様が来ることもあります。このような場合、和室を客間として活用できるように玄関から直接和室へ行ける動線を設けたのです。リビング側と玄関側と2方向の動線を得たことで、より幅広い和室の活用法ができるのです。

そしてもう一か所は洗面室です。この洗面室は生活動線を考える上でも、家事動線を考える上でも重要な空間です。この洗面室にも2方向に建具を設け動線を確保したのです。まずは玄関側です。帰宅してすぐに洗面室へ行ける動線を確保しておくことで、外で汚れて帰ってきても室内を汚すことなく、手洗いが行えます。きれいな状態で後はゆっくりリビングでくつろぐことができるのです。

しかし家事動線を考えるとキッチンと洗面室の動線は非常に大事で、動線はできるだけ短くして家事の効率を高めたいものです。そこでキッチン側も建具を設けて動線を得たのです。そうすることでLDKからスムーズに洗面室へいけるので、家事動線だけでなく生活動線にも配慮されているのです。動線を意識して住宅内をスムーズに移動できるようにしておくと暮らしやすさを感じられると思います。

最近住宅によくニッチが取り入れられています。このニッチとは、壁の厚みを利用して飾り棚を設けたり、収納スペースを確保することを言います。壁の厚みを利用するため空間的に余裕のない場所でも積極的に取り入れられるのが大きな魅力の一つでもあります。柱や筋交の影響でニッチのサイズや個数は限られることもあるのですが、我が家にも影響のない部分にニッチを設けてもらいました。

まずは玄関入ってホール部分の壁を利用してスリッパラックのニッチを設けました。お客様用のスリッパは使用頻度が低く、玄関ホール部分に置き型のスリッパラックに置いていれば、ホコリをかぶりますし、行き来をする際に邪魔に感じることもあるでしょう。これを壁の厚みを利用して縦長のスリッパラックのニッチを設けたのです。そうすればホール部分はスッキリします。ホコリをかぶらないようにここにはミラー扉を設けました。ミラー扉にすることで外出前に身だしなみをチェックできます。

そしてLDKにはリモコンニッチ兼飾り棚の大きさのあるニッチを設けました。LDKに入るとまずここに目が行き、空間のアクセントとなっています。大きさのあるニッチを3つのゾーンに分けました。その真ん中は、照明スイッチ、給湯スイッチ、インターホンモニター、太陽光モニターなどを設置しています。これらを壁に取り付けるとごちゃごちゃした印象になりますし、生活感を感じやすくなります。ニッチ内に収めることでスッキリと生活感を感じさせません。上下には飾り棚としてのニッチがあるのでお気に入りの雑貨を並べオシャレな印象を与えているのです。壁の厚みを利用してニッチを積極的に取り入れてほしいと思います。